ベルセルク主人公ガッツについて現在までと今後を考察~少年編|今では化け物みたいに強くなりました
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この記事ではベルセルクの主人公、ガッツについての考察を少年編から振り返りつつ
- ベルセルク主人公ガッツについて現在までと今後を考察~少年編|出生少年時代
- ベルセルク主人公ガッツについて現在までと今後を考察~少年編|髑髏の騎士は知っていた
- ベルセルク主人公ガッツについて現在までと今後を考察~少年編|最後に
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
ベルセルク主人公ガッツについて現在までと今後を考察~少年編|出生少年時代
『ベルセルク、主人公ガッツについて、現在までと今後を考察~少年編』
『ベルセルク』の主人公ガッツ。
最早人類の範疇を遥かに超えた強さを持つに至ったガッツですが、それに反比例して精神的に穏やかになってきています。
そんな彼の人生を振り返りながら、今後について考察してみたいと思います。
ガッツという男
身の丈は190センチくらいで、筋肉質。
右目が塞がっており、黒い甲冑にマント、身の丈よりも大きな大剣を背負い、左手の義手には大砲が仕込まれ、投げナイフや炸裂弾などのサブウエポンを仕込んでいるという一見『悪党面』の男。
それがガッツです。
かつては『白き鷹』と呼ばれたグリフィス率いる傭兵団『鷹の団』の切込み隊長として名を挙げ、ミッドランド国王より爵位まで与えられた事もありました。
彼の24年の人生は流転の連続、まさに『激動の人生』と言えます。
まずは彼の人生を振り返ってみましょう。
出生、少年時代
ガッツは、軍隊か野党に惨殺された母親の骸から生まれ落ちました。
生まれたその瞬間から、彼は血と泥にまみれていたのです。
それを子供を亡くしたばかりだった傭兵団を営むガンビーノの内縁の妻シスに拾われました。
ガッツはガンビーノとシスを両親として育ち、シスからは愛情を受けて育ったようですが、シスが疫病で亡くなると、ガンビーノについて戦場に出るようになりました。
おそらく、ガッツは父と慕うガンビーノの役に立ちたい一心であったと思われます。
しかし、ガンビーノは戦場で重傷を負い、傭兵としては再起不能となり、リーダーでありながら仲間達に生活の面倒を見てもらうような立場になってしまいました。
また、成長したガッツは戦場で手柄を立てるようになり、ますますガンビーノの立場は苦しくなります。
ガンビーノはガッツの事実上の父親ですが、彼はガッツに自分の事を父親とは呼ばせず、名前で呼ばせていたようですが、彼はガッツとの間に他人としての一線を引いていたのでしょう。
また、ガンビーノは歪んだ性癖を持つ傭兵仲間から金をとり、ガッツを性的欲求を満たす為の商売道具とする事もありました。
これはガッツにとって拭いきれないトラウマとなって長きに渡り彼を苦しめました。
それでもガッツにとっては自分を育ててくれた父親です。
ガッツは甲斐甲斐しく世話をやきましたが、それがガンビーノのプライドを傷つけ、ガッツに辛く当たるようになり、最後には自分の不幸のすべての責任を押し付けるかのように、酒に酔ってガッツを殺害しようとします。
これがガッツの少年時代最大の悲劇となります。
ガンビーノは、その狂刃から逃れようとするガッツと揉み合ううちに、その狂刃によって命を落としてしまうのです。
これは、ガンビーノの凶行が生んだ『事故』でした。
しかし、傭兵にとって仲間殺しは許されざる罪であり、それが父親となれば尚更許される事ではありません。
ガッツは傭兵仲間からも追われる身となりました。
この時のガッツの心中は筆舌に尽くしがたい地獄だったのではないかと思われます。
『事故』とはいえ父親だと思っていた人間を殺してしまった事、仲間達に命を狙われる恐怖、子供の身で一人生きていかなくてはならなくなった状況…
その先に希望は見えないでしょう…
ガッツは剣一本を抱きかかえ、あてもなく荒野を彷徨ううちに野犬か狼の群れに襲われます。
一瞬、生きる事を諦めたガッツでしたが、身体が勝手に動き、剣を振るってその死地から脱する事になりました。
この時、ガッツにとって信頼できるものは他者ではなく、物言わぬ一本の『剣』でした。
この出来事が彼の生き方を決めたのかも知れません。
彼は、まだ幼い身でありながら、一癖も二癖もある大人に混じり傭兵として自立しました。
他人と馴れ合わず、信用もせず、頼れるのは相棒である身の丈ほどもある大剣一本。
戦乱が続く世なら、ガッツのような少年は少なくはないのかも知れませんが、それでも彼は少年時代だけでも常人の倍は人生経験を積んだと言えるでしょう。
ベルセルク主人公ガッツについて現在までと今後を考察~少年編|髑髏の騎士は知っていた
髑髏の騎士は知っていた
謎に満ちた存在であり、ガッツを導くように度々登場する『髑髏の騎士』。
みずからを『人外の者に千年仇成す者』と呼び、ゴッドハンドを葬り去る事が唯一の存在意義。
彼は、ガッツの出生がどのようなものであったかを知っていました。
これには大きな意味があると思われます。
劇中で度々口にされる『因果律』。
これは『運命』とも言い換える事ができる言葉です。
髑髏の騎士が他者の過去や未来を見通す霊視にような能力を持っているとも考えられますが、ガッツは何かを成す事を運命づけられていて、髑髏の騎士はそれを知っている。
ゆえに、常なガッツの動向を見守り、導くような行動をとっている可能性も考えられます。
両者の初対面は『蝕』の直後、髑髏の騎士がガッツとキャスカを救出した時の事ですが、彼らの全てを見てきたかのような事を語っていました。
髑髏の騎士はガッツを『もがく者』と呼びますが、これほどガッツを表現する呼び名は他にないでしょう。
おそらく、髑髏の騎士も『もがく者』であるのでしょう。
私の目から見ると、髑髏の騎士は自分と同じ道を歩みそうになっている後輩を、遠回りに諭す先輩のように映ります。
神の意志の執行者、超常の存在であるゴッドハンドを葬り去るという途方もないその道の先には、おそらく幸福が待っていないのでしょうね…
ベルセルク主人公ガッツについて現在までと今後を考察~少年編|最後に
まとめ
ガッツは暗く辛い少年時代を送りましたが、彼が人間として道を踏み外さず、人間らしい感情を持てた事は、育ての母であるシスから受けた愛情があったからでしょう。
一見乾いて見えるガッツの心の奥底には、その愛情が息づいているに違いありません。
彼は大人になった今、柔和な表情を見せる機会が多くなりましたが、それは彼が心の奥底にしまっていた愛情を、今の仲間達に対して自然に解放する事ができるようになった…いや、愛情を伝える方法を思い出しているのかも知れません…
さて、ガッツは傭兵稼業を続ける中、また彼の人生を大きく変える出会いをする事になるわけですが、それはまた次の記事で書かせて頂きたいと思います。
この記事でのご紹介は以上となります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
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