ベルセルク最新刊40巻ネタバレ!キャスカの帰還から感想に考察|蝕
蝕
人は、あまりにもおぞましい経験をした時、こうなってしまうのでしょうか?
精神や魂と呼ばれるものが崩れ去る様を、このカットは見事に表現していると思います。
あの時のキャスカの精神は、このように粉々に砕け散ってしまったんですね…
キャスカ復活
なんとか、最後のカケラである心臓を、キャスカ人形に収める事に成功した一行。
ついに…
ついに、キャスカの瞳にかつての輝きが還ってきました!
言葉を話すキャスカ…
容貌は髪が伸びてかなり変わってしまいましたが、その精神はエレーンではなく、完全にキャスカです!
キャスカ自身、エレーンという夢を見ていたような状態であったようですが、エレーンであった時の記憶は、夢として記憶されており、誰が誰であるかをちゃんと認識できています。
そして、シールケとファルネーゼからガッツの名が出ると…
甲塚、このカットが大好きです!
思わず、もらい泣きしそうになってしまいました。
この涙と懐かしそうな微笑みに、どれだけの感情や思いが込められているのかと考えると、泣かずにいられましょうか?
恋人として、仲間として…
また、それは本当に儚いものでしたが、共にこの世に一つの命を誕生させた父親と母親としてのキャスカとガッツ…
本当にいいカットだと思います。
三浦先生もかなり拘ったのではないでしょうか?
長い悪夢の中からから一応の帰還を果たしたキャスカ。
妖精王ダナンが用意してくれたこの素敵すぎるドレスは、そのご褒美としてはまだ足りないくらいかも知れません。
そして、ようやく訪れた『会いたい人』であるガッツとの再会…
かつて髑髏の騎士は
『正気に戻る事が必ずしもキャスカの幸せであるとは限らない』
といった内容の警告をしていました。
ガッツとの再会の後に描かれたこのシーンで叫び声をあげているのはキャスカなのか?
やはり正気に戻る事は彼女のトラウマをえぐる事にしかならなかったのでしょうか?