地震予知の可能性|何が地面を揺らしているのか?
地震予知の可能性についてこの記事をご覧いただきありがとうございます。
いい芝居してますね!サイト管理人の甲塚誓ノ介でございます。
この記事では、ここ最近大小問わずであれば毎日どこかが揺れているのではないかと思えるほどの日本列島において、地震の起こるメカニズムから地震を予知することが可能かどうかの可能性についてを
- 地震予知の可能性|地面が揺れる理由
- 地震予知の可能性|マグニチュードと震度
- 地震予知の可能性|緊急地震速報と事前の察知
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
地震予知の可能性|地面が揺れる理由
地震が起こる理由|何が地面を揺らしているのか?
プレート境界線地震
日本は、【世界中の地震の10パーセントは日本と日本付近で起こる】と言われているほどの地震大国です。
我々日本人からすれば、はなはだ迷惑な大国扱いで嬉しくともないのですが、実際に日本人として日本に生まれ育ち住んでいるのですから受け入れるしかないわけで、しかしこの地震のメカニズムと揺れる理由から予測可能であるのか?などを知っておけば少しは今後の来るべき大地震に気持ちだけでも備えておけれるのではないか?と南海トラフ地震の震域に住む甲塚も考えました。
日本が何故このように大国呼ばわりされなければいけないほどの地震大国かと言いますと、その理由の1つに、日本近辺にはふたつの大陸プレートと、ふたつの海洋プレートが密集しており、国土中にもプレートの境界線があるからなのです。
地震が起こるメカニズムの代表的なものは二つあります。
一つ目はプレート境界型地震です。
海洋プレートが大陸プレートの下に潜り込むと、大陸プレートの先端は、海洋プレートに引きずり込まれて歪むのです。
そうすると、100~200年の間は耐えれるのですが、その歪みが限界に達したときに、大陸プレートの先端がもとに戻ろうとして跳ね上がり、その衝撃が、プレート境界型地震の原動力となるのです。
大陸プレートが跳ね上がった衝撃で、海面が大きく上下するので、津波を伴う事があります。
2011年の東日本大震災はこのタイプの地震でした。
断層型地震
代表的なもう一つの地震は、断層型地震です。
断層とは、地層や岩盤が割れてずれている部分です。
地震の原因となり得る断層を、特に活断層と呼びます。
この活断層がプレートの動きでずれ、地震が発生するのです。
日本には活断層が2000か所以上もあり、階級分けがされていて、1000年あたりのずれが10メートル以上の活断層をAA級としています。
四国の南海底水深4000メートルにある南海トラフもAA級の活断層で、東端は静岡や九州近くまで伸びています。
近い将来、これが大地震の原因となる可能性は非常に高いと言われております。
地震予知の可能性|マグニチュードと震度
何が決め手なのか?|地震の計測について
地震の大きさを表すマグニチュード
地震の大きさを測る単位には、マグニチュードと震度があります。
ニュースや速報などでもよく耳にしますよね。
ではマグニチュードと震度とは何かといいますと、マグニチュードが【地震そのものの大きさ】を測るのに対して、震度は【各地での揺れの大きさ】を表します。
これは電球に例えると、電球には【電球そのものがもっている明るさ】の単位のワットがあります。しかし、その電球に照らされた場所の明るさは場所によって違うので、それはルクスという単位で表されますよね。
地震のマグニチュードと震度の関係もこれと同じです。
マグニチュードは、1935年にアメリカの地震学者のチャールズ・リヒターが考案しました。
当初は、震源地から100㎞離れた場所で特定の震度計が示した最大値の値が基準とされていましたが、その後、地震波の周期から算出する方法や、震源の深さから算出する方法など、さまざまな計測法が考案されました。
マグニチュードは対数で表されるので、数値が1大きくなるとエネルギーは32倍弱になり、2大きくなると1000倍になります。
観測史上最大のマグニチュードは1960年に起きたチリ地震で、マグニチュード9.5を記録しています。
震度は体感!
震度に関しては、実は国際基準がなく、日本も独自の基準を持っているのです。
1998年までは、
- ほとんどの人が揺れを感じる
- 立っていられない
などの体感で、気象庁の職員が震度を決めていました。
しかし、これは科学的とは言えない、揺れを大きく感じるかどうかは、きわめて人間的な感覚ですし観測地点が限られてしまうという問題もありました。
そこで、現在では計器が改良され、各地に設置した地震計によって計測されているのです。
ちなみに、地震計が感知する地面の揺れは、地震によるものだけではありません。
隕石落下や地滑りなどの自然災害で起きる地面の揺れも計測できるため、さまざまな情報を収集するのにも役立っているのです。
地震予知の可能性|緊急地震速報と事前の察知
地震予知の可能性|揺れる前に逃げる事は可能なのか?
緊急地震速報
緊急地震速報は、地震発生直後から大きな揺れがくる数秒~数十秒前に、予報や警報を出すシステムです。
日本の気象庁が中心となって構築しようとしており、2007年からはほぼ日本列島全域で運用されるようになりました。
このような本格的なシステムは世界初と言えます。
地震大国と言われるだけあり、その対処における技術もさすがで我が日本の技術の高さには感服ですね。
大きな揺れを事前に知る事ができるのは、地震にふたつの波があることと関係しています。
地震発生直後、P派(初期微動)という縦揺れの地震波が、毎秒7㎞という速い速度で伝わります。P派は小さな揺れであることが多く、その次にS派という本格的な横波が、毎秒4㎞の速度で伝わってきます。
このような地震のメカニズムから震源地近くでP派を感知した直後に警報を出せば、S派が到達するまでに対策を取れるのです。
地震は事前に感知できるのか?
地震にはさまざまな予兆があります。
そのメカニズムを解明できれば、地震を発生前に予知することも可能になるかも知れません。
【近いうちに東海地震が起こる】
といわれているのは、日本近海のプレート境界型地震が数十~数百年周期で起こっていることから推測されたことで、これもひとつの予知だといえます。
しかし、何年何月に起こるかまでを予測するには残念ながら現段階では技術もデータも足りないのです。
しかし地震予知の研究で有望視されているものの一つに、電磁波の異常があります。
1995年の阪神淡路大震災のときには、
- 地震の前にテレビやラジオに雑音が入った
- リモコンや携帯電話の動作に異常があった
という報告が多数なされております。
兵庫県の西はりま天文台では、震災の40~20分前に、地表からと思われる異常な電波放射を観測しております。
プレートの変動で圧縮された地中の鉱物から、電磁波が放出されるのだと考えられますね。
これを探知できれば地震予知も可能になるかもしれません。
この記事でのご紹介は以上となります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。