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ベルセルクの因果律についての考察|物語の核ともいえるワード

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ベルセルクの因果律についての考察|ガッツとグリフィスの人生から読み取ってみる

ベルセルク因果律

ベルセルクの因果律についての考察についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。

いい芝居してますね!サイト管理人の甲塚誓ノ介でございます。

この記事ではベルセルク作中で何度も出てくるキーワード【因果律】についての考察を

  • ベルセルクの因果律についての考察|仏教用語
  • ベルセルクの因果律についての考察|運命を完全否定、もがき続ける
  • ベルセルクの因果律についての考察|人間は何かに支配されていたい?

以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。

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ベルセルクの因果律についての考察|仏教用語

ベルセルク因果律

ベルセルクの因果律とは一体何なのかの考察

ベルセルクの劇中で幾度なく使われる『因果律』というワード。

言い方を変えれば『運命』とも言えるこのワードが、ベルセルクの物語の核になっている事は誰の目にも明らか。

今回はその『因果律』について考察してみたいと思います。

因果とは?

そもそも、『因果律』の『因果』とはなんぞや?

という事から始めますが、『因果』とは『原因』と『結果』を一つにまとめた仏教用語。

すべての事象の現在の結果には必ず原因があるという考え方ですな。

ベルセルクの世界では、全てが『因果律』によって支配されている為、全ての原因は『因果律』の定めるところと言えるかもしれません。

他の漫画の話になりますが、最近のヒット作に『マギ』というファンタジー物がありましたが、この作品も『運命とどう向き合うか?』がテーマでした。

『マギ』の作中では自分の運命を呪い、前に進めず苦しみ、嘆き、暴走するキャラクターが多数登場しました。

全てが最初から決められている…

それが現実として突きつけられた時、全ての努力は無駄だと考えてしまうのが人間のサガと言えます。

どんなに努力しても幸福になれないと決まっていたり、全く努力しなくても幸福になると決まっているなら、日々の努力や我慢が全くの無駄であり、最終的には

生きていて意味があるのか?

自分は本当に自分と言えるのか?

なんていう不毛な思考に陥り、自分の運命を決めた存在への怒りに満ちた心境になるでしょう。

『マギ』では、それでもみんなで手を取り合って前を向いて生きていこうという結論に落ち着きました。

しかし、ベルセルクでは一体どうなるのでしょうか?

ベルセルクの因果律についての考察|運命を完全否定、もがき続ける

ベルセルク因果律

運命を完全否定、もがき続ける

ベルセルクの主人公ガッツは壮絶な人生を生きてきました。

その友であり、仇であるグリフィスも同じく壮絶な人生を生きてきました。

しかし、その両者共に因果律に定められた運命の通りに動かされてきたわけです。

グリフィスは『深淵の神』と対話した事で、それが真実である事を知ってしまいました。

しかし、ガッツは散々因果律に振り回されながらも、それを否定し続けています。

『蝕』までは自分の人生の行く道は自分で切り開くという似た生き方を望み、実行してきた2人ですが、現在の2人の在り方の違いは真実を知る者と知らない者の差であるのかも知れません。

しかし、おそらくガッツは真実を知ったとしても、もがく事をやめないでしょう。

彼は、グリフィスという自分の人生のケジメに決着をつけるまで、例え相手が神の如き存在であっても命尽きるまで戦いをやめないでしょう。

しかし、仮に神にも等しいグリフィスを奇跡的に倒したとしても、それすら因果律に定められた運命を全うしたにすぎないのかも知れません。

『奇跡』は、そうなるはずだった運命が変わったように見えるものですが、それすら、そうなる運命だったとも言えます。

因果律、運命というものは、それほどまでに巨大な力なのです。

『深淵の神』は、自らを人間の願望が生んだものだというような事を語っていました。

人間の願望が意思と形を持ったものであるなら、因果律を支配する『深淵の神』が因果律によって人間の運命を定める事も人間が望んだ事であるとも言えます。

ベルセルクの因果律についての考察|人間は何かに支配されていたい?

ベルセルク因果律

人間は何かに支配されていたい?

人間は拠り所を求める生き物です。

何にも頼らず、自分の人生を切り開いていける人間など、ほどんどいないかと思われます。

『完璧な世界の卵』がそのような事を語っていました。

そんな、拠り所を求める心は何者かに価値観を委ねているとも言え、人間は自分で考え、自分で決めて行動していくという事に対して潜在的に不安や恐怖を持っているのかも知れませんね。

『完璧な世界の卵』の卵が言及した『世界に決定的に欠けている一つの欠片』が絶対者である光の鷹グリフィスである事は明白ですが、そんな存在に身も心も委ねたいという人間の総意が光の鷹を生んだのかも知れません。

結論として、真に因果律によって人間の運命を定めているのは人間自身だと言えるのではないでしょうか?

まとめ

ベルセルクの物語がどんな結末を迎えるのか、検討もつきませんが、全ては『因果律』に行き着くものだと私は考えます。

ベルセルク世界の人間達が因果律の正体を知った時、何が起こるのか…?

物語の行く先を楽しみに見つめていきたいと思います。

この記事でのご紹介は以上になります。

最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。

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