菊之丞がヨロイをつけた理由|面と鎧兜
面と鎧兜
菊之丞は兎丼での戦いで初めて般若の面をつけましたが、あれは相手が侍でなく、憎き仇である百獣海賊団であり、それを全力で倒すべき相手だと判断したしたからだと思えます。
顔を隠す事により、男でもない、女性でもない、ただ一人の侍という生き物になるという意味があるのかもしれない…
敵を斬ろうとした時、
『もしかしたら、この敵にも帰りを待つ家族や恋人がいるかも知れない』
という思考が邪魔するかもしれない。
優しすぎる人間は、敵だろうと味方だろうと同じ人間と見てしまう事もある…
また、単純に斬ったら痛いだろうな、とも思ったりするでしょう…
菊之丞は侍としては、それを己の弱さだと理解しており、顔を隠す事は、その弱さを断ち切ろうという意味があるのだと思う。
また、鬼ヶ島決戦では面だけでなく鎧兜のフル装備となったわけですが、それはより一層の弱さを断ち切るという覚悟の現れであり、それによって戦闘能力を全開できカン十郎を打ちまかせたのでしょう。