エルバフは何故戦争に明け暮れる日々を捨てたのか?|エルバフの敵は人間だった?
エルバフの敵は人間だった?
今はエルバフに潜伏中の非エルバフの巨人であるサウロは、オハラ事件の当時、エルバフの巨人は粗暴であり、それと一緒にされたくないと
言っていました。
エルバフの巨人達が強さを求め闘争を好むというイメージはあるわけですが、これまでに描かれてきたエルバフの様子を見るに、本質的には平和な暮らしを好む様なイメージがあります。
おそらくエルバフの巨人は粗暴であるというイメージはロキが語っていたエルバフが戦争に明け暮れていたという時代から引き継がれているイメージではないかと思います。
闘争を好む=戦争好きという公式は成り立つ様には思いますが、今のエルバフの巨人達を見るに、そこまで粗暴な事は昔からなかったように思えてならないんですよね…
そう見ると、エルバフが戦争に明け暮れていたのには、他国を攻めて何か利益を得る為ではなくエルバフと巨人族の人権また尊厳を守る為だったのではないかと思います。
他者から理不尽な事をされ、それに対抗するというのも戦争の理由になりますよね…
そこで連想されるのが今の世界政府…天竜人達の選民思想です。
天竜人は今は神を自称していますが、元々は地上の王族であり、彼らは自分達以外の人間以外の種族も含む下々民には人権などないと考えていて、全てが彼らにとっては奴隷なわけですが、彼らがまだ人間だった頃には人間至上主義みたいな形の選民思想を持っていたのではないかと思います。
人間以外の種族は人間から差別されている事が多い様に感じられますが、それはやはり人間至上主義のような選民思想からきているように感じられますし、もしそうだとしたら、それはエルバフという国がその思想に対抗する為に戦争に明け暮れるしかなかったというような事情があったのではないかというイメージに繋がってきますよね…
エルバフの敵は、人間という世界で最も繁栄している種族だったのではないかと思います…
しかし、今のエルバフを見るに、彼らはそんな世界の日々にいつの頃か終止符を打っているのは間違いないですよね…