ボニー!天竜人の血を引く者がニカになる意味|ニカみたいな未来について
ニカみたいな未来について
第1118話では、ボニーはこれまでとは違う完全な『ニカみたいな未来』を披露するようですが、それには何か大きな意味があるような気がするんですよね…
ボニーはトシトシの実の能力の応用によってニカになった未来の姿になれるわけですが、それはボニーがニカの実在を信じる心の強さが大きく影響する事がサターン聖によって明らかにされていますね…
それを考えると、今は実在を自分の目で見て事実として知っているわけですから、以前よりも強力になっていて当然であると思えます。
また、それはやはりトシトシの実の能力者だからこそ可能であり、非常に特殊、特別な事であるとも思えます。
しかし、その能力を持たない者…仮に非能力者の一般市民だとしても、精神的にはニカになり得るのではないかと思うんですよね…!
ONE PIECE世界の人々は、自分が住む国や地域の権力者、また、天竜人達に支配されているわけですから、生まれつき自由がないと思います。
自由になる為には、海賊達のように世界からはみ出す必要があり、また、それには命をかけねばならず、平穏な暮らしなどできない…
過去に、ONE PIECE世界の人々の大半…いや現実世界でも自分も含めてそうではないかと思うのですが、仏教でいうところの無明の只中にあるのではないかと書かせて頂いていますが、無明とは無知…真理を知り得ない状態を指す言葉であり、人の心や思考の限界だとも言えるでしょう…
それを乗り越えた先に、真の自由…精神的な自由があると信じているのですが、ボニーはニカの実在を知る事により、その境地に到達しているのではないかと思います。
それは、特別な能力などなくても、誰もが精神的にはそうなれるということを証明しているように思うんですよね…
ボニーは父親の過去、また、サターン聖の人間を人間と思わない言動により、絶望という無明にとらわれて一度は弱体化しましたが、そこから復活できたのは彼女の精神が無明から解き放たれたからこそでしょう!
ボニーは『ニカのような未来』ではなく、『自由になった未来』として完全なニカ化を果たすようですが、それはやはり人間は誰でも精神的にニカになれるのだと言う可能性を感じさせてくれますね…
彼女はもしかしたら、天竜人をも救うような存在になり得るのかも知れない…