ルフィにとって天竜人|世界の在り方への疑問
世界の在り方への疑問
ルフィはワノ国で兎丼の囚人採掘場で奴隷として扱われている囚人達を解放しようとした際、囚人達はどうせカイドウには勝てないのだから今の平和を乱すなと止められた際に、奴隷生活が平和なのかと叫んでいました…
また、海楼石から解放された際にも、おれはずっと自由だというようなセリフを口にしていました…
兎丼でのルフィの言動はルフィという人間の思想を如実に現すものだったのではないかと思いますが、ルフィはおそらく理不尽に他者を虐げる者と同じ事くらいに、それにおもねるような形でそれを許してしまう者に対しても怒りをおぼえるのではないかと思います。
怒りの意味合いは違うと思いますが、程度は同じくらいではないかと思います。
それを踏まえてルフィが天竜人の振る舞いをどう思うかと考えると、天竜人に対して怒りをおぼえるのは当然として、それを許してしまう民衆にも問題があると感じ怒りをおぼえているだろうと思います。
逆らえば簡単に殺されてしまうわけですから逆らえないのは理解していると思いますし、カタギの人間なら余計にそうであるとも理解していると思います。
しかし、今の世界がそうなっているのには、そうやって天竜人をのさばらせてきた側にも確かに責任はあるはず…
世界の在り方が間違っていると感じ、それが不満で変えたいと思うなら行動しないと何も変わらない…
ルフィは行動によって多くの国々を救ってきたわけですが、救ったと言え、その国を変えていくのはルフィではなく民衆ですよね…
本人には全くそんな意思はないと思いますが、ルフィは行動によって人々にこれまでの自分達の在り方について、それでいいのかという事を問いかけているように感じ、人々はそれを感じてルフィに救われる以前よりも自分達また国の在り方について認識を改めているように思います。
自分達の国を守るのは自分達しかおらず、自分達の幸せは自分達で守るべきなんだというように…
それを脅かすのは海賊だけでなく天竜人でもあるんですよね…