天竜人達が聖地マリージョアに移住した理由|神の国の再現?
神の国の再現?
白ひげがマルコに語っていたという、聖地マリージョアよりもずっと昔にレッドラインの上に存在したという神の国…
それがどのような国だったか未だ分からない状況ですが、レッドラインの上は雲がかかっている高地ですし、おそらくは本物と呼べるような神が住み、幻獣達が生息するような別世界…
まさに天界と呼べるような世界だったのではないかと思います。
天竜人達は人間以上の神であるわけですから、そこに住む事は神であるという事のアピールにもなるでしょうし、それまで地上の王族だったが神としての意識を持ちやすいような環境だったのではないかと思います。
いくら神を名乗っていても、神として振る舞えないなら、神になった意味はないですしね…
しかし、その神の定義がめちゃくちゃで地上に何の利益も与えないのに地上から搾取し奴隷として扱うわけですから、単に権力を振り翳すだけの存在になってしまった…
今の天竜人達の在り方がイム様から見て正解なのかは分からないですが、正そうとしないところを見るに、正解なんだろうと思いますし、イム様が意図的に天竜人達をそのように育て上げたのだとしたら、イム様は元々神に対してそういうイメージを持っていた可能性が高い…
神とは人間以上の存在で人間の運命を左右できる力をもち、人間はそれに逆らう事ができないというような認識であり、イム様は実際にそういう目に遭ってきたのかも知れない…
自分が誰かに嫌な目に遭わされた経験は、後に反動となって自分も他者に同じような事をしてしまうという事に結びついてしまったりしますが、イム様にとってマリージョア移住と天竜人達を今のような形に育て上げたのは、まさにその典型だったりするのではないかとも思うんですよね…
だとしたら、イム様がマリージョア移住を決めた理由は単に神の国の再現だけではなく、他に何らかの理由があるからではないかと思います…