白ひげはバッカニア族ではないのか?|人間みんな海の子だ
人間みんな海の子だ
かつて、白ひげの息子の一人になったエースは白ひげに自分がかつて敵だったロジャーの息子だと告白するのに大いに悩んだ末に告白した際に、白ひげはなにを小さい事を言っているんだと笑い、『誰から生まれようとも人間みんな海の子だ』と言っていました…
個人的に非常に好きなセリフなんですが、このセリフ、まさに海洋民族らしいセリフですよね…
海洋民族といえば海賊達も同じようなものですから、共通するような言い回しが存在して不思議はないわけですが、もしかしたら、そのセリフはバッカニア族の人間観、家族観だったりするんじゃないかと思えるんですよね…
現実世界でも、生活環境に合わせて『地球の子』とか『◯◯の子』というような表現でみんな変わりなく人間なんだという事を伝えようとしますが、海が生活環境だったりしたら、やはり『海の子』となるように思います。
おそらく白ひげは自分の出世に拘って自分自身の価値を低く評価してしているようなエースに親が誰だろうと自分を愛し自信を持てと言いたかったのだと思いますし、そんな小さな事に拘っていたら大物にはなれないぞとアドバイスしたのでしょうが、そのセリフの奥底にバッカニア族の思想があるのだとしたら、さらに心に染みるものがあるなぁと思うんですよね…
バッカニア族がそんな風な、種族や国など関係なくみんな海から生まれた子供なんだというような思想を持っていたなら、それはやはり空白の100年にあったという巨大な王国が持っていた思想に繋がるのではないかと思います。
今の天竜人達はもちろん、地上の王族の中には人間には生まれつき身分の違いがあると考えている者が多いと思いますから、白ひげのセリフは非常に嫌でしょうし、危険ですよね…