ボルサリーノとベガパンクは何故友人になったのか?|二人にとっての天竜人と平和
二人にとっての天竜人と平和
サカズキもボルサリーノも、また他の海軍将校達も、天竜人という存在に対しては絶対服従みたいな雰囲気ですよね…
サカズキとボルサリーノは五老星にクレームをつけたり自分の意思は貫くというような言動をしていますが、命令に対しては服従していますよね…
おそらく、天竜人という支配者の存在はどうしようもない自然の摂理みたいなものであり、天竜人という存在ありきで世界は平和や秩序を保ちながらやっていくしかないというような考えを持っているんじゃないかと思いますし、緑牛アラマキがワノ国で口にしていた暴言も世界の真実であり、それは彼らだけではなく世界政府加盟国の民衆全てに蔓延している風潮だろうかと思います。
確かに海賊達をはじめとする海賊達は許せない悪党達がほとんどであるわけですが、天竜人達も大して変わらない悪党ですよね…
民衆にしても海軍にしても悪党に支配されている状態を平和と呼び、それを守ろうとしているように見えますから、やはり歪であり、奴隷と生かされているだけの状態を平和な日常だと言っていたワノ国兎丼の囚人採掘場にいた囚人達と何ら変わらない…
ボルサリーノも天竜人という存在を嫌悪しながらも受け入れて天竜人ありきでの平和を守ろうとしている…
しかし、ステラは天竜人達を汚らわしいとまで言っているわけですし、彼が抱いている世界中の人々に無償でエネルギーを提供したりパンク・レコーズを共有するような夢は、おそらく天竜人達の権力を民衆が凌駕するような未来を作るという事であり、そこに本当に守るべき未来があるのだと考えていると思います。
ボルサリーノは『妥協と絶望の平和』であり、ステラは『挑戦と希望の平和』という感じがするのですが、ステラはその挑戦と希望のために今はまだ死ぬわけにはいかない…
二人はともに平和主義者でありながら、平和の定義がずれていた為に結局、親友ではいられなくなったわけですが、ボルサリーノが未だステラを親友と呼んでいる事からして、やはりボルサリーノもベガパンクが目指す未来が実現されるのを望んでいると思えるのですが、ステラが空白の100年の研究に手を出したのは、その未来を作り出す為に必要だったという事については知らないままになるかも知れないですし、ステラからそれを聞いたとしても、ボルサリーノがそれを許容する事はないでしょう…
ステラがそれをした事により、エッグヘッドに大艦隊がやってきて戦桃丸をはじめに罪の無い研究員達も大勢犠牲になり、ボルサリーノからすればステラは確実に平和を乱したわけですからね…
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