ボルサリーノとベガパンクは何故友人になったのか?|平和主義という思想
平和主義という思想
ステラは22年前のオハラでドラゴンと再会した際にはすでに世界政府に雇われていたようですが、オハラの惨状を見て世界政府と戦える軍隊を作る決心をしたというドラゴンに、お前の本当の敵は天竜人であり世界政府ではないというような事とともに海軍にも話のわかる奴はあたると言っていました…
おそらく、その『話のわかる奴』とは、今にして思えばボルサリーノを指していたのではないかと思います。
親友になるという事は、やはりお互い自分が何を目指しているとか、何を大切にしているかというような世界観なり価値観について語り合っているはずですよね…
子供同士が親友になるというのは、またちょっと違うかも知れないですが、大人同士が親友になるという事については絶対にそういう語り合いみたいな事があったはず…
また、お互いがそういう世界観や価値観を貫いているというのを実際に見たりして確信しているからこそ信頼できるんですよね…
個人的に、二人が親友になったのは過去にも書かせて頂いたように二人が平和主義という思想を持っているからだと思っています。
ステラがそうであるのは彼の言動からして既に明らかなわけですが、ボルサリーノについてはまだ明確にそうであるというような言動は見られない…
しかし、ボルサリーノは基本的には争い事を好まないような性格であるのは何となく感じられますし、やはり『どっちつかずの正義』というのは過去にも書かせて頂いているように平和主義、悪く言えば日和見主義という感じがしますから、彼が海軍に入ったのも、悪を根こそぎ倒そうというのではなく、やはり平和を守りたいというような理由だったんじゃないかと思います。
ボルサリーノは天竜人に支配されている世界政府とその加盟国の今までの状態を『平和』だと定義していて、それを守る事を己の信念としており、それを守る為に必要ならば親友とて抹殺しなければならないというような考えを持っていて、彼は自分を社畜と表現していますが、ある意味、社畜に徹する事は彼が平和を守るという信念に基づいた事だと言えるかも…
しかし、そうだとしてもステラの想う平和とボルサリーノが想う平和には少しズレがあったのではないかと思います…