ベガパンクと天竜人達の関係|汚らわしい支配者
汚らわしい支配者
まだ若かったベガパンクが天竜人になど全く興味が無かったとして、彼らから与えられた賞を喜んだとしても、おそらく人生でたった一度だけだろうマリージョア訪問で、彼は天竜人達を『汚らわしい者』と認識するに至っているんですよね…
おそらくベガパンクも親や大人達から天竜人は恐ろしい存在で絶対に逆らってはいけないと教えられて育ったと思いますが、おそらく実際に天竜人に遭遇する事なく死んでいく人間の方が多いかと思います。
彼らに何かを奪われるのは全人類共通だと思いますが…
ベガパンクは何を見て天竜人達を汚らわしいと思うようになったのでしょうか?
おそらく五老星達はベガパンクに対しては紳士的に振舞ったかと思います。
ベガパンクはマリージョアに招かれたのでしょうし、おそらく五老星はベガパンクに贅沢を味合わせたのではないと思いますね…
また、快適で美しいマリージョアという世界の首都、神の国、聖地というものをベガパンクはその目で見て感心したのではないかと思いますが…
しかし、その実情をベガパンクは見たのでしょう…
人権どころか生命の尊厳すら無視された奴隷達の姿や、世界から集められた天上金がどのように浪費されているかなど、普通の人間なら絶対に見たり知ったりできないような、まさに聖域の中にある実態を、ベガパンクは何らかの弾みで見てしまったのでしょう…
それまで気にもしていなかったとしても、実際にそういうものを見てしまったなら、もう世界に実際に存在しているその真実から目を背ける事はできない…
ベガパンクはそういう性格ではないかと思います。
しかし、そんなに嫌いなら世界政府に雇われるというのも結局は天竜人達に雇われているのと同じですから、ベガパンクが長らく世界政府に雇われてきた理由はどうなんだろうと思えますが…