【ワンピース941話考察】頭山盗賊団VS百獣海賊団戦争勃発か?酒天丸キレる!|策士、錦えもんの離間の計
策士、錦えもんの離間の計
赤鞘九人男の一人アシュラ童子である酒天丸は、討ち入りへの参加どころか、酒天丸から見れば20年間国を捨てていた光月家そのものを拒絶しており、錦えもんの説得も通用しない状態。
錦えもんは酒天丸と別れる際、
『拙者がどんな男かは知っていよう?必ず仲間にはしてみせる』
ということを口にしていました。
甲塚はこのセリフがずっと気になっており、またオロチも評価しているように、錦えもんは相当に切れる策士なのだと考えています。
討ち入り計画の立案、指揮も錦えもんによるものですし、仲間の信頼も錦えもんの有能さをあらわしていると思います。
その錦えもんが酒天丸を味方にする為に実行したのが、いわゆる『離間の計』に似た策ですな。
離間の計とは、脅威となりうる二つ以上の勢力による共同体を、仲違いさせる事であわよくば同士討ちさせ、漁夫の利を得ようという策をいいます。
しかしこの場合、頭山盗賊団と百獣海賊団は緩いながらも敵対関係にありますので、正確には離間の計を応用したものであると思います。
錦えもんはミンク族に桃源農園の収穫物を略奪させ、それを頭山盗賊団による犯行に仕立て上げました。
それを百獣海賊団側が鵜呑みにし、報復として頭山に放火したわけです。
また、酒天丸は放火にブチ切れて報復に向かったのですから、両者は完全に敵対関係になるでしょう。
錦えもんの策は、見事に成功したように見えます。
しかし、離間の計は悟られないようにしなければなりません。
バレてしまえば、逆に両者を結託させてしまう可能性もあるわけです。
おそらく、錦えもんはそれについても対策を講じているというか、すでに手を打っているとみます。
甲塚的に、錦えもんは最初から酒天丸を御せるとは考えておらず、自らの意思でカイドウに敵対するように仕向けておいて、御せる者に御せさせるという事を考えているのでは?
酒天丸はルフィの覇王色を目撃しています。
それを
『おでん様と同じ術』
だと表現していました。
酒天丸を御せるのは、唯一覇王色の覇気なのではないか?
また、これは錦えもんの計算には入っていないかも知れませんが、かつて若かりしおでん様も慕ったというヒョウ五郎が、今はルフィに魅力されています。
ヒョウ五郎が認めた男となれば、酒天丸の心も傾くのではないかと思うのです。