ロビンの「悪魔の部分」にハナハナの能力の真の恐ろしさ|ロビンの悪魔の部分
ロビンの悪魔の部分
ニコ・ロビンは古代文字や空白の100年について研究していたオハラの考古学者達の生き残りで、古代兵器復活によって世界を滅ぼそうとしている『悪魔の子』と呼ばれて悲惨な人生を送ってきたわけですが、ロビンはそれ以前から望まずに得てしまったハナハナの能力によって周囲から『妖怪』と呼ばれて気味悪がられていました。
それは、ロビンの心の奥底に必ず残っているはず。
しかし、自分を逃す為に命をかけてくれたサウロ、また自分を命懸けで守ってくれるルフィら麦わらの一味の仲間達との絆により、ロビンは本来の知的で心優しい女性として今を生きています。
ブラックマリアに対してロビンは
『悪の組織にいた時間も長いの…仲間にひどい事されたらちょっと…出ちゃいそう…私の悪魔の部分…!!』
と口にしました。
仲間達と出会うまでの人生もまたニコ・ロビンという女性の歴史であり、歴史は絶対に無かった事にはならない。
ロビンはよく誰かを心配する時に『海獣に身体を食いちぎられていなければいいけど』とか、心配する時の発想がかなり残酷です。
それはおそらく、悪の組織にいる時代にそんな発想になるくらいの酷いものを見続けてきたからに違いありません。
ロビンの『悪魔の部分』とは、そういう時代に持っていた生き延びる為に必要不可欠だった敵に対する非情で無慈悲な心なのだと思います。
本来なら、それは『黒歴史』のように見たくない、忘れたいものだと思うのですが、ロビンはそれも自分であり、最初は敵だったルフィ達は自分のそういう部分も確かに見て、それも受け入れてくれている。
そんな仲間を傷つけるような敵に対しては、そんな自分の一部である悪魔の部分を全面に押し出して仲間を守るといった覚悟を現したのだと思います。