諸星大二郎先生の生命の木・マッドメン・西遊妖猿伝|オカルトファンなら読むべき作品
諸星大二郎先生の生命の木・マッドメン・西遊妖猿伝についてこの記事をご覧いただきありがとうございます。
いい芝居してますね!サイト管理人の甲塚誓ノ介でございます。
この記事では諸星大二郎先生の作品について
- 諸星大二郎先生|生命の木
- 諸星大二郎先生|マッドメン
- 諸星大二郎先生|西遊妖猿伝
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
諸星大二郎先生|生命の木
甲塚的オカルト学 第3回 『奇才!オカルト漫画の最高峰、諸星大二朗作品を語る』
せっかくオカルトネタのカテゴリがあるのだから、この先生を紹介しない手は無いと思い、語らせて頂きます。
『諸星大二朗』先生
1970年代から活躍されているオカルト漫画の大巨匠であらせられます。
甲塚は、怪談の稲川淳二大先生と同じくらい諸星大二朗先生を尊敬しております。
諸星大先生は、決して絵がうまいわけではありません。
しかし、奇想天外な発想と、予想もつかない展開に知らぬ間に引き込まれてしまいます。
また、オカルトの知識は当然として、それに絡む歴史や科学知識の深さ、豊富さにも脱帽してしまいます。
そんな諸星大先生の作品の中で、オカルトファンなら読むべき作品について語らせて頂きたいと思います。
『生命の木』
諸星大先生の代表作『妖怪ハンターシリーズ』の一編です。
『世界には闇の生態系があり、妖怪は実在する』
という学説を発表し、学界から追放された異端の考古学者『稗田礼二郎』が様々な怪異に遭遇する物語です。
オカルトファンなら唸らされる事請け合いな内容の秀作揃いの同シリーズの中でも甲塚はこの『生命の木』が一番よく出来た怪奇譚だと思います。
是非読んで頂きたく、ネタバレしたくないので詳細は書きませんが、舞台は東北の寒村。
禁教令下の時代にその地方に潜伏した『隠れキリシタン』の子孫に伝わる奇妙な聖書外典『世界開始の科の御伝え』について調べる大学生と稗田礼二郎が、人類の闇の歴史を見、奇跡を目の当たりにする物語です。
あの『エヴァンゲリオン』の庵野監督もかなり影響を受けているであろうと思われる描写もあり、その内容はオカルトファンなら必ず満足できるものと確信します。
また、この作品は主演阿部寛さんで『奇談』というタイトルで映画もされています。
原作とは少し違った設定になっていますが、『奇談』もかなり見応えのある作品です。
原作を読んで、さらに映画も見て頂きたいですな!
諸星大二郎先生|マッドメン
『マッドメン』
これもオカルトファンなら必ず満足できる作品だと思います!
パプア・ニューギニアの少数民族に伝わる伝説が、遥か遠く文化の違う日本の伝説と重なり、世界と人類の起源にまで言及した名作です。
1975~1982年に描かれた作品ですが、パプア・ニューギニアの歴史や当時の文化、風習や物の考え方まで学べます。
オカルトに免疫の無い方にはぶっ飛んだ内容に映るかも知れませんが、オカルトファンなら必ずニヤリとさせられてしまうでしょう。
諸星大先生の想像力の真骨頂を見る事ができます。
諸星大二郎先生|西遊妖猿伝
『西遊妖猿伝』
中国が生んだ誰もが知る古典文学『西遊記』を諸星的解釈とイマジネーションを盛り込んで描いた超大作!
唐の時代、戦災から生き残った少年孫悟空は、猿の怪物斉天大聖の精を受けて生まれ、不思議な力を持ち、両親の仇である唐帝国を倒す為に各地で様々な冒険をし、戦いますが、父とも言える斉天大聖に運命を弄ばれるのを良しとせずに、不思議な力の源でもある斉天大聖の支配下から逃れたいと思うようになります。
そして、真理を求めて天竺へ向かう若き僧侶、玄奘と出会い、惹かれていきます。
そして、様々な戦いを経て、孫悟空は玄奘とともに天竺を目指す旅に出る、という物語。
唐時代の文化や価値観を学べ、更にオカルト色の強い諸星版『西遊記』の世界に浸る事ができます。
現在も『西域編』が続いており、読み応えは抜群ですな!
ただ、かなり品揃えのいい書店でないと置いていないので、通販とかでないと入手困難かも(笑)
しかし、オカルトファンなら必ず楽しめるはずです!
まとめ
特に宣伝する意思は全く無いのですが、オカルトファンの方には是非是非読んで頂きたいという純粋な思いで書きました(笑)
昔の作品が多いですが、今読んでも全く古さを感じません。
いや、逆に新鮮さを感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。
オカルトファンなら、是非是非『諸星ワールド』にハマって頂きたいと思います!
この記事でご紹介させていただく内容は以上になります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!