キングダム828話考察|敗戦の経験
これまでの洛亜完の戦歴ではおそらくは負け戦の経験や危機的状況に陥り、自分の命すら危ういという経験すら無かったはず。
干央がゾンビのようによみがえり騰の元に駆け付けてくると言う可能性すら考慮に入れていなかったでしょう。
それは自分の読み通りに戦は運べるものだと言う過信から来るもので、そもそも今まで自分の読みが外れて一気に大ピンチに陥ると言う経験が無かったので仕方無い事だと思います。
これは洛亜完が悪いと言うわけでもなく、そもそも洛亜完には自分をそこまで追い詰めるような相手との戦の経験が無く、洛亜完の戦の世界観では自分がピンチに陥ると言うシナリオは無かったのですから知らなくて当然。
知らない事は読みようもなく考慮に入れれないのは当たり前の事。
しかし騰は王騎と一緒に戦っていた頃から敗戦の経験も積み、大きな戦で言えば李牧に敗れた王騎の脇に居たわけです。
それ以前にも趙三大天や魏火龍七師などの歴戦の雄達と勝つか負けるかはたまた勝負がつかずに痛み分けとなったような戦を数多くこなしてきていたと思われます。
そんな中で何度も死地を経験しそこから生き延びてきて今があるという経験があります。
今回のこの差、定石どおりに行かずに変化が生じた際に一瞬の判断力として出るかと思います。
そしてその一瞬の判断力の差が命取りになるのではないでしょうか?