桓騎と雷土は義兄弟のような間柄?|片腕を失う以上の喪失感
先に雷土のバラバラの躯を明らかに質量的に収まりきらない棺に押し込められていた雷土を見た桓騎は仲間たちから雷土の所在を聞かれた時に無言で棺を指さします。
この時に既に桓騎の恐ろしいほどの怒りは感じられましたが、桓騎の真の怒りを感じたのは、まだ1人だけ自害できずにいた拷問官が1人いて、桓騎が何人だ?と聞いた時に砂鬼は実数通り1人と答えますが、桓騎が引き続き何人だ?と聞き返すあたりが桓騎がこの怒りを何人にぶつけたら良いのだと問うているようにも聞こえます。
最早ただの片腕ではなく兄弟のように実は可愛がっていたのであろう雷土を失った怒りは、それこそ李信が羌瘣を失った…しかもひどすぎる拷問のうえになぶり殺された姿を見させられたのと同じくらいの怒りに満ち溢れているのでしょう。
実際1人生き残った拷問官はこの後さぞかしひどい目に合う事でしょうね。