呪術廻戦253話感想考察|宿儺の高揚
宿儺の高揚
日下部のカバーとして真希が突っ込んできて宿儺を弾き飛ばしますが、やはり日下部はそれなりにダメージを受けている模様…
日下部は初めて宿儺の攻撃を受けたのではないかと思いますが、やはり一撃の重さはケタ違いなんでしょうね…
真希は先程までよりも、もう一段上のスイッチが入ったように表情が更に獣じみた感じになり、宿儺を更なる追撃で吹き飛ばしますが、その意図は日下部と猪野を宿儺から遠ざけ、また、自分の動きに彼らを巻き込まない為だろうかと思われます…
真希はそばにある数本の柱を斬りながら、再び宿儺と距離をとりますが、乙骨が助かってもこのまま戦闘が長引けば他の問題が生じてくる可能性が高い為、このままここで宿儺を仕留めようとしているようです。
他の問題とは、やはり日下部や猪野、また虎杖の生命の危機という問題なんでしょうね…
先程、日下部の危機を救ったように、真希としても誰かに危険が及べば、その隙を狙うよりも誰かを守る事を優先してしまうでしょうから、それは自分の隙にもなり、致命傷に繋がる恐れもある事で、真希としては守るべき者達から離れた場所で宿儺とケリをつけたいのでしょう…
一方、宿儺はやはり真希との戦闘に喜びを感じているようです。
五条を倒した後、宿儺はおそらく少しの喪失感と虚無感をおぼえていたと思われますが、その後、鹿紫雲、日車、乙骨が立て続けに挑んできて、それぞれが一品の呪術の才で宿儺をもてなした…
おそらく、どれも宿儺の舌を楽しませるものではあったのでしょうが、五条の後ではやはり味わいも薄かったのではないかと思われます…
しかし、宿儺にとって、やはり真希は『珍味』という感じの存在でたるようです。
呪術を捨て去った天与呪縛である禪院真希…
宿儺はその存在に対して高揚しているようです。
呪術が無くとも、肉体の力のみで自分と渡り合う力というのは、宿儺も欲しい力であると思いますが宿儺には得られないもの…
舌で覚えても真似できない料理みたいなものでしょうし、それだけに自分が更に美味しいものになる必要があり、そうなりたいとも思っているんじゃないかと思いますね…
真希は斬った柱に蹴りを入れ、それがダルマ落としの要領で柱から飛び出し、いくつもの大きなコンクリートの塊が一気に宿儺に襲いかかりますが、宿儺は一瞬で姿を消し、次の瞬間には真希の眼前に現れて真希の顔を掴みます!
真希はそれを回避していますが、宿儺はここに来てスピードが上がっているのではないでしょうか?
宿儺は虎杖のような半端者ではなく全てを削ぎ落とした真の虚無だと真希を評価しているようですが、この世に二つとない未知の珍味はやはり、宿儺に喜びを与えているようです!