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【映画犬鳴村考察】犬化の真相(ネタバレ注意)|犬により生命を繋いできた結果か?

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【映画犬鳴村考察】犬化の真相(ネタバレ注意)|犬化の真相とは?

犬化の真相とは?

日本には『犬神憑き』や『狐憑き』と呼ばれる憑依現象が存在します。
 
急に人格が凶暴に変わってしまったり獣のような行動をするようになったりする事の原因を犬や狐の霊に憑かれたせいだとして、そう呼ぶのですが、狐が生息する地方では狐憑き、狐が生息しない土地では犬神憑きと呼ばれ、『犬鳴村』の舞台である福岡県というか九州には狐が生息しないので犬神憑きとなるわけです。
 
もしかしたら『狐鳴山』だった可能性もある?
 
いや、語呂が悪い!(笑)
 
劇中の森田綾乃の犬化をみるに、あれはまさしく犬神憑きであると思えます。
 
ラストあたりでは、かなり回復していましたしね!
 
これは甲塚の完全な妄想なんですが、犬を主食として犬を信仰してきたのですから、生物学的には確かに人間でありながら、霊的には人間であり犬でもある。
 
綾乃は息子二人が行方不明になり、その精神的ストレスが原因となり、初めて犬化したようですが、人間社会き生きる人間として保ってきた表層の精神が崩れ、より深層にある犬の部分が表に現れたのではないか?
 
また、彼らは犬を信仰しているわけですから、霊的には犬の『眷属(けんぞく)』であると思えます。
 
ラストあたりでの籠井摩耶の犬化は代々犬に奉る神事を取り仕切ってきた眷属の代表的立場にある肉体的にも精神的にもより犬に近い血統である為に肉体が変貌してしまうほどの犬化に繋がったのではないか?
 
それはすでに死んで霊的存在になってしまっている事も影響していると思えますが…
 
まあ、死んだというよりも時空を超えた存在になっていた、という方が正しいかも知ませんが…
 
人間はその時の精神状態によって客観的に印象がかなり変わって感じられますが、犬化はそれが著しく顕著になり、肉体にまで影響を与えるというものなのかも知れない…
 
ラストでは奏や遼太郎にも犬化の兆候が見えていましたが、あれはその可能性がある事を示唆しただけであり、犬鳴村の血統に連なる者が現代社会でどのように生きていくのかは視聴者側の想像に任せるという意味なんでしょう。
 
理不尽に虐殺され歴史の闇に葬られた犬鳴村の人々の怨念はまだ深く静かなダムの底で今も癒される事なく漂っているかも知れない…
 
フィクションとは言え、理不尽に生命を奪われた者達がいつまでもその事実に縛られて成仏できず、その渇きを癒す為に無関係のものの生命を奪ってしまうという、まさに地獄車と呼べる状況は悲しい限りであり、いつか犬鳴村で起こった事が明るみになり、魂の渇きが癒される日が来るのを願ってやみません。
 
この記事でのご紹介は以上になります。
 
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
 
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