僕のヒーローアカデミア372話ネタバレ！｜ウラミは消えなイ！！
ウラミは消えなイ！！
障子はスピナーに、その巨軀と鱗で何を守りたいんだと、暴徒達にも、お前達もその恵まれた身体で何を守りたいんだと叫びます。
戦う事は、何かを守る為だという障子の感覚はヒーロー目線的なものであると感じられますが、
暴徒達は何かを守る為に戦っているのではく、今まで奪われてきた人権を奪い返すような意味で戦っている…
しかし、おそらくは皆、心の奥底で今まで奪われてきたものを取り返す事なんてできないし、無意味だとわかっている…
ただ、人間として認められ人間として幸福を求めたいだけ…
しかし、そんな事は不可能だと歴史と経験が証明しているし、自分達が幸せになる為には自分達が迫害されない世界を力づくで作るしかないというスピナー達の思想に乗るしかないし、今までの恨みを晴らさずにいられないという感じなんだと思いますが、障子の叫ぶを無視できないのは、やはり自分達が守るべきものはなんだという感情が掻き立てられるのではないでしょうか？
彼らが守るべきは人間としての誇りであり、復讐者に成り下がったなら自分が人間ではないと認める事にもなり、本物の怪物になってしまう…
障子はそうならないでくれと声のかぎりに叫ぶ！
今踏み止まらなければ、今度場おまえ達の子供が標的になり、負の連鎖は止まらないぞと…！
しかしスピナーは『ウラミは消えなイ！！』と叫び返す！
ここでヒーローが勝てば何も変わらない！
自分は日の下を歩いただけで殺虫剤を撒かれた！
やられたらやり返していいんだ！
同志よ俺に続け！！
スピナーはおそらく更に自我が曖昧になってきているんじゃないかと思いますが、それだけにその声には本能に作用するような力があるように感じられます。
思想も信念も誇りもへったくれもない『やられたらやり返す』という恨みがスピナーを更に強化し、異形達は再びスピナーに続いて進撃を開始し、更にその勢いは増していくばかり…！
スピナーはビルの壁を蹴り、障子を置き去りにして病院へと飛んでいきます！
そして、ついにスピナーは病院の壁を突き破り、内部へと突入する！！
スピナーの背後からは暴徒達が続き、最早ヒーローと警官達にその勢いを止める事は不可能！
このまま病院内で惨劇が繰り広げられる事になるのか？
