僕のヒーローアカデミア350話ネタバレ!|怨嗟の炎
怨嗟の炎
真っ黒な炭のようになった燈矢は全身つきはぎのような姿になりながら生き延びていた…
目覚めた燈矢は自分がどのような状態で見知らぬ病院のようなところにいるのか全く把握できないようですが、おそらく記憶も何も曖昧であり、まだ夢現という状態みたいですが、普通に立ち上がる事ができ、自ら病室を出たようです。
外には自分とそんなに変わらないくらいの女の子達がいて、自分の事を『おねむり君』と呼び、ようやく起きたと迎えてくれます…
燈矢が今自分がどこにいるかわからず、女の子達に尋ねますが、その際、自分の喉から出た声が自分の声とは思えない声に聞こえ、違和感を感じる…
女の子達は燈矢が3年も眠り続けていたのだと教えてくれます。
声がおかしいのは、そのせいもあるのだと思いますが、おそらく、自分の炎で声帯が焼けて回復したものの、以前と同じ声は出なくなっているのでしょう…
しかし、声より何より、燈矢は自分は瀬古杜岳で自分の炎で黒焦げになったはずで、生きているわけがらないと頭が混乱します。
誰も明確な答えをくれないわけですから、不安で不安で仕方ないでしょうね…
しかし、生きているのなら家に帰りたいと思うのが人間として自然な感情であり、燈矢は先生と呼ばれているらしき、おめでたそうな姿をした男性に家に帰りたいと言ったようですが、先生はダメだという…
先生は君はこれから、ここで皆を新しい家族として生きるのさ、すぐに気にいると言われてしまいます…
自分が異常な環境にある事はすぐに理解したようですが、親が見舞いにも来ていないような雰囲気もあり、それも踏まえて自分は世間的には死んだ状態であり、自分が生きながらえたのは、何か別の存在として生きる事を強いられるという意味ではないかとも感じたのではないかとも思えます。
しかし、そうであっても家に帰りたい…
母親や兄弟に謝り、また父にも見てもらいたいと…
しかしその時、近くにあるモニターから、おそらくOFAの声が響き、燈矢の思いは叶わないだろうという…
黒焦げになった身体を修復するのは困難を極め、欠損してしまった部分は再生組織で補っているが、顔は引き攣り別人になっているという…
荼毘の顔がああなっているのはそれが関係していたんですね…
顔も声も別人となり、生き延びはしたが…
しかし、もう以前のような力は出せないだろうという…
身体の各器官の損傷、痛覚などの体性感覚の鈍化…
燈矢の身体は以前より完全に弱り、それはもう元には戻らないとOFAは言い切る…
燈矢に残されたのは、その感情だけだという状態であるという意味かも知れないですね…
もう、ヒーローにはなれない身体になってしまった…
OFAは燈矢を万全の状態で迎え入れたかったが、失敗してしまった…
しかし、取り返しのつかないそんな状況を、自分になら何とかできるかも知れない…
君の炎を元通りにできるかも知れないという…
OFAがいう事が全て真実とは思えないですが、OFAはそう言って、自分達と家族になって教育を受けてみないかと勧誘しますが、燈矢は父以外の人間から教えをこう気はないと拒絶する…
氏子はその時の燈矢はすでに育ち過ぎ、爛れすぎていたと表現する…
燈矢の父親に対する執着はOFAでさえも付け入る隙間がないものであり、制御できなかった…
燈矢、死柄木という器に何かあった時のスペアとして迎えいれられたが、OFAの思惑は失敗してしまった…
ゴリさんはそれを語る氏子に、何もかもOFAが仕組んでいたというつまらない話を聞かせたいのかと尋ねますが、氏子はそうではなく、燈矢は自分達の見識の外に生きている存在だから、気をつけろと警告したいようですね…
自分達には制御できない燈矢だが、氏子達はそれを放置したようです。
燈矢の身体は目指めて動き出した以上は一ヶ月も持たずに崩壊してしまうという見解だったからみたいですが、しかし、燈矢は死ななかった…
おそらく理論上では生きていられるはずがないという感じだったのでしょうが、氏子は燈矢の真意を確かめておきたく思い、二人きりで話をする機会を作ったようですが、燈矢は何故OFA達が自分を迎えいれたのかという事も全て理解しているが、それでも組織に残っているという真意を確かめておきたかったのでしょうし、また、科学者や医師としての生き延びている事に対する興味もあったんじゃないかと思いますが、氏子は燈矢の目を見て全てを察したという…
燈矢は死にゆく身体を、ただ怨嗟の炎だけで踏みとどまらせているのだと…
燈矢は執念だけで肉体の崩壊を抑制してきたようですが、その執念の向かう先は、誰もあろう家族にのみ向けられているのは明白ですね!