僕のヒーローアカデミア348話ネタバレ!|世界が私を拒むなら
世界が私を拒むなら
気配は消えたが出久の近くからは離れていないトガヒミコ…
出久は第二波攻撃をかわしながらトガヒミコに答える…
自分もオールマイトのように強くなりたかった…
だから、同じになりたいという気持ちはわかる…
でも、それなら何で心も同じになろうと思えないんだ?
自分は好きな人を傷つけたいとは思わない…
出久は、おそらく好きな人、尊敬する人の『ように』なりたいという事を言っているのであって、それはごく普通の感性であると思えます…
しかし、トガヒミコの質問に対して、それは答えにはなっていない…
トガヒミコはおそらく、生まれつき非常に感受性が強い性質であり、また、愛情が深すぎるところもあるのだと思います。
好きな人と同じになりたいというのは、同化するという事であり、心と身体がそうなる事がトガヒミコにとっての究極の愛の形なんでしょう…
異能を持ち、特殊な愛の形を持つ自分を受け入れてくれる存在はいない…
トガヒミコは、普通とか常識というものが壁になり、他者と愛情をかわす事ができず、ただただ愛情に飢えているだけなんでしょうね…
トガヒミコは出久の答えを悲しげな目で受け止める…
その目に込められたトガヒミコの想いが出久と麗日の頭をよぎったようで、二人はトガヒミコの想いを少し感じとったようですね…
しかし、トガヒミコは戦闘体勢に入り、出久も麗日や両親と同じ…ヒーローとヒーローが守る人達だけが人なのね、交わる事はないんだね…と悲しい事を口にします。
トガヒミコが愛情に飢えて求めているのは間違いないですが、その愛情は理解という愛情かも知れないですね…
理解する事と受け入れる事はまた別問題ですが、トガヒミコは自分の愛情が受け入れられなくとも、理解だけはしてほしいと思ってきたのかも?
しかし、トガヒミコをどう理解して救ってあげられるのでしょうか?
麗日はトガヒミコの事を非常に気にしていましたが、トガヒミコにあなたと会ってから、あなたの事を考えていたとトガヒミコを止めようとします。
麗日は、トガヒミコを理解したいのでしょう。
しかし、トガヒミコはもう答えは出たと麗日の話を聞こうとはしない…
世界が自分を拒絶するなら、自分も世界を拒絶するだけだと、また悲しい事を口にします…