この世界の片隅にあらすじに感想【ネタバレ】|生活がリアルな名作品
この世界の片隅にあらすじに感想【ネタバレ】についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。
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この記事では、映画この世界の片隅にのあらすじに感想をネタバレも含みますが
- この世界の片隅にあらすじに感想【ネタバレ】|2007年から2009年にかけて『漫画アクション』にて連載
- この世界の片隅にあらすじに感想【ネタバレ】|『すず』という女性
- この世界の片隅にあらすじに感想【ネタバレ】|生活がリアル
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
この世界の片隅にあらすじに感想【ネタバレ】|2007年から2009年にかけて『漫画アクション』にて連載
『この世界の片隅に』を見ての感想と考察
今日、CSの日本映画専門チャンネルにて、数々の賞に輝いた名作アニメーション映画『この世界の片隅に』がテレビ初放映されました。
今回はその感想と考察を書かせて頂きます。
この世界の片隅にとは?
2007年から2009年にかけて『漫画アクション』にて連載されていた、こうの史代先生の漫画作品。
昭和初期、太平洋戦争の時代を生き抜いた、ごく平凡な女性『すず』の生活を描いた作品。
辛く苦しい時代の物語でありながら、物語の中には愛情が溢れる良作です。
今作はその映像化作品。
原作の魅力を、さらに倍増させた傑作であると言え、大ヒットは当然の帰結であったと言えるでしょう。
この世界の片隅にあらすじに感想【ネタバレ】|『すず』という女性
『すず』という女性
主人公すずは、広島市で生まれ育ち、絵が好きで、絵の才能に恵まれていて、想像力にも優れ、子供の頃は妹に絵物語をが書いてあげたりしていた優しい性格。
自分や周りはボ〜っとした性格であると認識していましたが、常に色々な事を感じ、考えていた為にそう見えていたのかも知れません。
18歳で子供の頃に不思議な出会い方をした呉市の北條周作の元に嫁ぎ、太平洋戦争の時代を生き抜きます。
空襲で右手を失ったり、兄嫁の娘を守りきれず亡くしてしまったりして、自暴自棄になりかけたりしますが、家族や周囲の愛情で立ち直ります。
また、昭和20年8月6日には実家のある広島市に原子爆弾が投下され、家族を失いました。
彼女も戦争で多くのものを失いました。
しかし、彼女には愛する夫と家族が残されていました。
また、物語の最後には広島市で原子爆弾で家族と死別した少女と出会い、その少女を引き取る事にしたようです。
彼女は戦後を生き抜き、傷ついたり悩んだりしながらも、その後を強く明るく優しく生き抜きいていったに違いありません。
この世界の片隅にあらすじに感想【ネタバレ】|生活がリアル
生活がリアル
この作品は、非常に感情移入させられます。
その理由は生活のリアルさでしょう。
アラフォーの私は戦後を知りません。
学校や書物や映像作品でその時代の事は人並みに学び、知識はあると思っていますが、この作品はその時代の生活を追体験しているような気分にさせてもらえます。
食料の配給が日に日に減少していく中でも、知恵と工夫で乗り切ったり、鉄道の切符が手に入りにくかったり、家族が軍属になったりと…
中でも、すずが軍港の様子をスケッチしていた時、それを憲兵に軍事機密を絵にしていたと咎められるエピソードでは、家で家族共々数時間聴取とお説教を受けますが、憲兵が帰ってから家族が爆笑。
爆笑の理由は、よりによって、すずのようなボ〜とした女性が軍事機密を盗むような事を思うはずもないという事でした。
憲兵と言えば、今で言えば警察官のようなものですが、その権限の強さは今よりも強く、一歩間違えばその場で逮捕ものですが有り得たシチュエーションでした。
しかし、その時代は、そんなものだったのでしょう(笑)
過酷な生活を強いられる反面、それゆえに、人間は強く、したたかであったのだと思わせられ、豊かな時代に暮らす我々も時代に合った悩みや苦しみを味わいながら生きていますが、人生を楽しむ為のヒントをもらったように感じました。
まとめ
時代が変わっても、人間の本質は変わりません。
人間はそれぞれが自立し、強く生きていかねばなりませんが、人間は孤独では生きていけません。
少なくとも、自分の周囲にいる、自分を支えてくれる人達と共に、助け合いながら生きていける事がどれほど幸福な事かを、この作品から学ばせて頂きました。
私は男性ですが、何故かすずという女性に共感させられましたね…
本当に不思議な魅力を持った傑作だと思います。
未見の方には、是非是非見て頂きたいと思います!
この記事でのご紹介は以上になります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!