太陽黒点と黒点周期|母なる星が見せるシミの意味は?
太陽黒点と黒点周期についてこの記事をご覧いただきありがとうございます。
いい芝居してますね!サイト管理人の甲塚誓ノ介でございます。
この記事では我々地球に住む生物に多大なる恩恵を与えてくれる、生命の母とも呼べる星、太陽の黒点と呼ばれる母が見せるシミについて
- 太陽黒点と黒点周期|太陽表面には温度の低い場所がある
- 太陽黒点と黒点周期|11年ごとに増減
- 太陽黒点と黒点周期|地球環境や生物への影響も?
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
太陽黒点と黒点周期|太陽表面には温度の低い場所がある
太陽表面には温度の低い場所がある
太陽は約3/4が水素、1/4がヘリウムで構成されている天体です。
中心部分は高温高圧の世界で、ここで水素がヘリウムへと変化する【核融合反応】が起こっています。
この反応により莫大なエネルギーと光が発生して我々に必要な熱や光を届けてくれているわけです。
その太陽の表面に黒いシミのようなものが見える事があります。
皆様も聞いたことがあると思いますが、これは【太陽黒点】と呼ばれるもので、約6,000℃の表面温度に比べて、温度が低いために黒く見えている部分になります。
温度が低いと言っても、特に黒く見える部分でも約4,000℃、その周りの少し暗く見える部分で5,500℃と我々からすればどの部分においても灼熱である事には変わりはありません。
それでは、このような太陽黒点とはなぜできるのでしょうか?
太陽黒点はなぜできる?
太陽黒点が太陽の自転とともに、東から西へ移動していることから、地球の磁場の数千~数万倍の強さを持つ太陽の磁場が、内部からの光や熱を妨げることで太陽黒点が発生すると考えられています。
太陽黒点が発生する場所などは特に決まっておらず、大きさも極めて小さいものから、地球からでも観測できるほど巨大なものまで規模も様々です。
その数も一定ではなく、黒点がまったく観測できないことや、逆に【黒点群】と呼ばれるほど、数多くの黒点が寄り集まって出現することもあります。
太陽黒点と黒点周期|11年ごとに増減
11年ごとに増減する太陽黒点
17世紀の初頭、ガリレオ・ガリレイによって発見された太陽黒点は、19世紀半ばになって約11年ごとに増減を繰り返していることが判明しました。
これを【黒点周期】や【太陽の活動周期】と呼んでいます。
太陽黒点が少ない期間には、太陽があまり活動的ではなく、太陽黒点が多くあらわれる期間には太陽の活動は活発になります。
ただし、極大期であっても、太陽表面を覆い尽くすほどの太陽黒点が出現することはなく、むしろ活動が活発になることで、太陽の明るさは0.1%ほど増加します。
太陽黒点と黒点周期|地球環境や生物への影響も?
20世紀になって、太陽黒点が極大⇒極小⇒極大と激しく移り変わっている間に、太陽の北極と南極の磁場が反転している事がわかりました。
磁極の反転という事を考慮すれば、太陽の活動周期は約22年となりますが、一般には11年周期という表現を使用することが多く、このような太陽活動の11年周期が地球や生物に影響を与えると考える研究者も少なくなく、現在唱えられている説でも、2030年代にはミニ氷河期が訪れるという研究者の方も居ます。
しかし太陽周期の研究もまだ明らかにされていない事も多く、今後の研究によりまた新たな説が発表される可能性もあるかと思います。
太陽黒点の黒点周期につきましては以上になります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。
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