シン・エヴァンゲリオン冒頭部分とエル結界密度の考察|EL結界密度
EL結界密度
ヘブライ語で神的存在を指すワードとして『EL』が存在します。
これはキリスト教の天使ルシフェル、ミカエル、ガブリエルなんかの最後につく『EL』として有名ですが、無論エヴァという作品にも使徒サキエルやレミエルにもELがついていますな。
まあ、サンダルフォンやらELがつかない使徒も存在しますが、新劇場では使徒の名称にはあまり意味はないようだと感じております。
しかし、甲塚はELにだけは着目しており、甲塚は初めて『エル結界密度』というワードん聞いた時には『EL結界密度』と勝手に脳内変換してました(笑)
で、そもそも『結界』とはなんぞや?という事から考えたいんですが…
一番わかりやすいのが神社や寺の境内が聖域であり、秩序を守る為に外の俗世間と区分けするみたいな感じですかな?
まあ、神社や寺の境内には邪悪な存在が立ち入る事はできないみたいな?
であるなら、アスカが結界密度が高いと言った場所は真っ赤なコア色だったので、あの真っ赤なものがリリンを遠ざけていると考えられますな。
なら、そこで平気で活動しているアスカ達はリリンではないようです。
甲塚はシンジ、アスカ、マリあたりは最早人間ではなく、『エヴァンゲリオン』という新生物に進化したか新生した存在ではないかと考えています。
または、その進化途中?
甲塚的に、世界が幾度かのインパクトを経てリリンが存在できない世界になってしまうという事は決まっている事であり、リリンというか全ての生命がLCLへと還元された旧世界版のラストにどうしても辿り着いてしまうのでは?とも考えています。
旧世紀版では初号機とユイさんが人類が存在した証として永遠に存在し続ける事になっていましたが、新劇場版はシンジやアスカ、マリなどがすでに不老は獲得しているように見えます。
で、ELの話に戻りますが…
使徒とリリンは同じく生命を持つ存在ですが、そのあり方には差異があるように感じます。
甲塚はあの赤いコアのようなものは神的元素のようなもの…リリンの生命とは真逆のリリンにとっては『アンチ生命』となるものなのではないか?
もしかしたら、本来はあの赤いコアのような色のものは生命の木の実のようなものであるのかも知れない。
しかし、それを原罪と呼ぶのかはわかりませんが、リリンはすでに知恵の実を手にしている。
すでに知恵の実を持つリリンが生命の実を持つ事は許されず、触れると生命を失うか生命のあり方が変わる…
一見死の大地に見える赤い大地ですが、リリン以外には本当は生命に満ち溢れているという状態であるのかも知れない…
故に、リリンはリリンの心と知恵を持ち、生命の木の実との融合を果たせる新生物を誕生させようとしているのかもしれない。
その新生物こそゲンドウ、冬月コンビが求める『真のエヴァンゲリオン』なんじゃなかろうか?